工法概要
建設工事において仮設をなくすということは、今後の大きな課題であり当事者の責任でもあります。特に水上施工の場合、莫大な仮設工事を必要とし、本体工事以上の労力を費やすケースも珍しくありません。本工法はこうした問題点を一気に解消した模範工法です。圧入により連続的に打ち込まれ、しっかりと一体化した壁体を構築する本工法は、この壁体の天端をステージの基盤として活用しながら全作業を進めるもので、付帯設備を一切必要としません。この効果によって既存の工法に見られるような仮設により、流路断面を狭めて水上交通の航路を阻害し、また浸水被害の誘因となるようなマイナスは根底から解消されました。これは問題解決工法であり、全く無理のない原理に基づいた仮設レスな工法なのです。
▲仮設レスとは
建設工事を行う上で仮設工事はもともと無用なものです。しかし、従来の工法はこの仮設工事に莫大な時間と経費を費やします。本工法は機械・装置のシステム化と構造物のプレハブ化を図ることで工事の仮設レス化を実現しています。建設業界を取り巻く厳しい環境の中で、工事の仮設レス化は今後の業界発展に不可欠な条件となることは間違いありません。
比較図
機械配置図
●下記は代表例です。現場条件により機械・装置の組み合わせは異なります。
(製造元)株式会社技研製作所